高校入試まで、あと80日ぐらいとなりましたね。
学校の定期テストも終わり、受験に向けてのラストスパートの時期になりました。
説明会への参加
高校の説明会も終盤に入ってきました。文化祭などの行事と同時に説明会を行ってくれる高校もあったようです。残り少ないですが 各学校の説明会の日程をチェックして 予定を組んで、第一志望だけでなく、受験する可能性がある高校の説明会には参加するようにしましょう。これから出る評定や 模擬テストの結果で 志願変更の可能性がある場合は、特に重要です!
志願変更について
神奈川県の高校入試の出願のシステムは、1月に出願(H27年度入試は1/28~30)、出願締め切りの翌日に出願者数や倍率が発表され、2月上旬(同2/4~6)に志願変更期間があります。新聞などで発表される倍率などを見て、志願先を変えることができるわけです。
独自問題を採用していた一部の高校を除いて 県立高校の入試問題は共通なので、以前は「第一志望の高校の倍率が高いから、ランクを一つ下げて受験」ということも、特別の対策なしにできました。
面接の導入
しかし、平成25年度入試より選抜方法が変更となり、受験生全員が面接を受けるようになってからは、簡単に志願変更できなくなりました。なぜなら県立高校入試の面接は、具体性が重要視されるからです。なぜその学校を志望したのか、その学校で何を学びたいかなどについて、一般的な答えかたでは通用しなくなっています。
ですから事前に受験校についてよく調べ、面接の準備をする必要が出てきました。そのため見学にも行ったことのない学校に志願変更した場合、面接で失敗してしまう可能性が高くなります。
面接の比率
私立の高校に面接と違い、県立高校入試の面接は点数化され合否に大きく影響します。横浜北部の高校で、評定(内申点)・学力検査(学科試験)・面接・特色検査(一部の高校で実施)の比率を見て見ましょう。
学校名 | 評定 | 学力検査 | 面接 | 特色検査 |
---|---|---|---|---|
横浜翠嵐 | 2 | 6 | 2 | 2 |
市立サイエンスフロンティア | 3 | 5 | 2 | 2 |
神奈川総合(個性化) | 3 | 5 | 2 | – |
神奈川総合(国際文化) | 3 | 5 | 2 | 2 |
川和 | 4 | 4 | 2 | – |
市が尾 | 4 | 4 | 2 | – |
市立東 | 3 | 5 | 2 | – |
港北 | 4 | 4 | 2 | – |
鶴見 | 2 | 6 | 2 | – |
元石川 | 4 | 4 | 2 | – |
岸根 | 4 | 4 | 2 | – |
荏田 | 5 | 3 | 2 | – |
霧が丘 | 4 | 4 | 2 | – |
城郷 | 4 | 4 | 2 | – |
新栄 | 4 | 4 | 2 | – |
新羽 | 4 | 4 | 2 | – |
鶴見総合 | 4 | 4 | 2 | – |
白山 | 5 | 3 | 2 | – |
この表で見る限り 全てに学校で内申点・学力検査の比に違いはありますが、面接については同じ比率です。特別に面接重視の学校があるわけではないですが、面接を軽く見ている高校もありません。
さて、この面接の比率の”2″は、どれくらいの比重なのでしょうか?評定:学力検査:面接=4:4:2の学校でわかりやすく考えると、学力検査の点数の半分ということになります。要するに学力検査 2.5教科分です。5教科の入試で英数国の3科目で点だけで、理社はほぼ0点というのと変わりありません。面接を軽く見ていると、せっかくの努力も報われなくなってしまいます。
面接の評価方法
採点される項目が、「各校共通の観点」と「学校ごとの観点」に分かれます。
面接における各校共通の評価の観点
各校共通の観点
- 入学希望の理由
- 中学校での教科等に対する学習意欲
- 中学3年間での教科等以外の活動に対する意欲
学校ごとの観点
- 高校での教科・科目等に対する学習意欲
- 高校での教科・科目等以外の活動に対する意欲
- 学校・学科等の特色の理解
- 将来の展望
- 面接の態度 など
学校ごとの観点は それぞれの学校が決め、内容と数に違いがあります。
これらの観点を、それぞれ◎(優れている)、○(満足できる)、△(満足できる水準を下回っている)の3段階で採点します。さらに、学校ごとに必要に応じてプラス(+)、マイナス(-)等の幅を設けるため、最大で
◎+・◎・◎-・○+・○・○ー・△+・△・△- の 9段階になることもあります。
志願変更への影響
面接の評価の観点には、「中学校での教科等に対する学習意欲」など どこの学校を受験しても共通で使えるものもありますが、「高校での教科・科目等に対する学習意欲」などは、受験校の授業内容などを取り入れて具体性を持った回答をしなければいけないので、学校ごとに変える必要があります。
変える必要のないもの | 変えなければならないもの |
---|---|
中学校での教科等に対する学習意欲 | 入学希望の理由 |
中学3年間での教科等以外の活動に対する意欲 | 高校での教科・科目等に対する学習意欲 |
面接の態度 | 高校での教科・科目等以外の活動に対する意欲 |
学校・学科等の特色の理解 |
「学校ごとの観点」が増えれば、それだけ変える必要が出てきます。では、その学校に合わせた面接の対策をしていない場合どれぐらい点数に差が出るのでしょうか?
続きは 神奈川県立高校入試 面接について(2)へ
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